Visionarium_2

書きたいときに書こうと思います。

僕の決意

さっき公園に行ってきた。「行ってきた」といっても近所の公園である。歩いて2、3分の距離だ。僕はそこのベンチがお気に入りなのである。バイトの帰りに寄ってジュースを飲んだり、暇な時に散歩がてら行ったり、友達に電話したり、とにかく高校生活の3年間、かなりの頻度で訪れていたと思う。

ベンチに座って夜空を眺める。

星は見えなかったが、飛行機が上空を飛んでいく。羽田空港に着陸する飛行機は決まってこのあたりの上を通過するのである。エンジンの轟音が響き渡り、ゆったりと飛び去って行く。着陸の準備に入っているので結構な低空飛行だ。肉眼ではっきりと捉えられる。

飛行機を眺める。

僕は小さい頃から飛行機というものが好きで、今は航空関係の仕事に就きたいと思っている。僕は目が悪い。従ってパイロットは無理。それ以外で飛行機の中での仕事といえば…。志望する大学は夢を叶えたいと思って決めた。このご時勢、就職難といわれる平成の世で「夢を叶えたい」なんて流行らないのかもしれないが…。

考える。

飛行機の中で働く、それは日本一の高さにある職場かもしれない。飛行機の中、空の上、そこで働くことができるのはほんの僅かな人間だけで。僕は今まで何をしていたんだろう?今までの生き方、何かにつけて遊びほうけていた今までを否定するわけではない。が、月並みな言葉を借りて言うなら、何か大事なことを忘れてしまっていたのではないだろうか。この時期になってようやく考える。

受験。

現実逃避という言葉がある。今、自分自身に当てはまっていたと断言する。高校生活は受験という現実から逃避していた。いままで逃避している自分に気づかなかったのも、無意識のうちに「現実逃避をしている自分」から逃避していたのだろうか。今思い返せば、第一志望の公立高校への進学に失敗し、滑り止めに受けた私立に通うようになったあの日から、僕は受験というものから逃避を始めていた。3年後に確実に来るであろう筈だった受験から。

勝負は6日後である。僕はセンター試験を受ける。勉強していようがいまいがその日は訪れる。
そして勝負は15日後である。一般入試。



空の上から眺める陸は、僕の目にどう映るんだろう。





僕は今、何をすべきなのか。





これが僕の決意です。


2006年1月15日  kiyomura